Curriculum(Basic classes)
基礎科目の紹介
(融合領域科目および学部固有科目のメディア入門)
メディア科学科における基礎科目について書かれています。
コンピュータの基礎知識に関する科目
- 計算機リテラシー1
-
Windows OSや電子メールリーダ、Webブラウザなどの基本ツール、プログ
ラミング開発ソフトや統計処理ソフト、プレゼンテーションソフトなどの操作
方法を修得します。また、本学の計算機環境を快適に使用するためのノウハウ
が得られるオリエンテーション的な役割も担っています。
- 計算機リテラシー2
-
作品表現の標準ツールとなるソフトウェアの基本操作を学びます。
主な内容としては、フォトレタッチソフトを使った画像の編集から
出力まで、三次元CGの制作、オーサリングソフとを使ったマルチメ
ディアコンテンツの作成などがあります。また、相互の作品発表を
通じて作品を理解・判断する眼も養います。
- 計算機構成論
-
計算機構成論では、まずコンピュータの歴史について学びます。歴
史といってもコンピュータは1960年代に生まれたもの。短い期間で
劇的に進化し普及したワケについて考えます。次に、コンピュータ
のハードウェアや簡単なソフトウェアに触れながら、これから学ぼ
うとするコンピュータに関する基礎知識を修得します。
プログラミングに関する科目
- プログラミング基礎1
-
メディア科学科ではC言語を共通のプログラミング言語としています。
ここでは、キーボードからの数値の入力法や画面への表示、計算式
の書き方や記録の方法、条件のついた実行や繰り返し実行をする方
法、文字の扱い等について実習をしながら学びます。
- アルゴリズムとデータ構造
-
プログラムを作成する上で必要となるアルゴリズム(処理手順)と
データ構造に関する基本的な知識を身につけます。はじめにデータ
探索、整列、文字列照合といった基本的な処理のためのアルゴリズ
ムとデータ構造をマスターし、その応用としてグラフとネットワー
クに関するアルゴリズム設計にもチャレンジします。
- グラフィックスプログラミング
-
3次元CGをプログラミングするための現在最も標準的な手段であるC
言語のOpenGLライブラリの利用方法を修得します。行列スタックに
よる投影変換、シェーディング、テクスチャマッピング等のレンダ
リングの方法をマスターします。また、関連するイベント駆動型プ
ログラミングの方法やウィンドウインターフェイスの実現方法も学
びます。
メディア科学の入門科目
- メディア科学入門
-
メディア科学は21世紀における資本主義の新たな価値創造のための
キーテクノロジと期待されています。本講義では実社会での利用実
態の背景・意味を広範囲に学ぶとともに、大学生としての基本的な
問題設定能力・解析力・発想力について考え、自分の興味がどこに
あるのかを確認します。
- メディア・アート概論
-
現在、支配的メディアがドラスティックに交替し、近未来の見取図
がかなりはっきりと描けるようになってきました。コンピュータを
中核とする新しいネットワークやメディアは我々の認識にどのよう
な影響をもたらすのか?表現活動はどのように変わるのか?現代美
術の流れを概観しつつ、Media Artの現在とこれからを学んでいきま
す。
- 計算機ネットワーク入門
-
ネットワークにも、計算機内部のネットワークからインターネット
に代表される世界規模のネットワークまであります。ここでは、各
段階のネットワークを構成する部品(ハードウェア)から、情報を
送るための規約や情報の構造、およびネットワークの信頼性につい
て簡単に紹介します。
アートの基礎・表現手法に関する科目
- 造形基礎1
-
アート系のリテラシーとなるこの科目では、あえてメディアに頼ら
ず、昔からの素材や方法による作品制作を行います。最初の6週間は、大きな
画面を対象に様々な方法で平面作品を制作します。
次の6週間は、鋼材の加工方法を修得し、立体作品を制作します。最後に総合的な
内容を含む合同課題に取り組みます。
- 造形基礎2
-
この科目では音響、画像、映像における表現手法の基礎を学びま
す。授業のフォーマットは「造形基礎1」に準じ、6週間ずつ音響の
パートと画像・映像のパートに別れます。実習ではデジタルカメラ
やコンピュータを活用し、映像作品や音楽作品を制作します。最後
に総合的な内容を含む合同課題に取り組みます。
- 表現の基礎過程
-
アートやシステムをつくることは、そこに新しい意味を発見・表現
していく過程です。その中で直観的・経験的にすることを、より意
識的に理解することで、見かけだけでなく中身のある表現・制作が
できるための土台をつくります。造形基礎1での実際のものつくり
と連係してつくる行為と自分にとっての意味のある世界をつなげて
いきます。
1999.12.22.
fmiso@sccs.chukyo-u.ac.jp