Communication

交流分野


メディア科学科交流分野について書かれています。

メディアとは人と人をつなげるネットワークです。ですからメディアを学ぶと いうことは、私たちが世界とどう向き合うかを学ぶことです。メディアによっ て私たちの生きる世界をより豊かなものにするためには、コンピュータやテク ノロジーについての知識と同時に、そもそも私たちは何を表現し、誰に伝えた いのかを知る必要があります。そして、それを知るためにまさにメディアはあ るのです。メディアはそこに私たち自身を映し出し、お互いを発見していく手 がかりです。一人一人が表現し伝えたい意味を見つけ、形だけでなく中味のあ るメディアの使い手・作り手となっていく過程を交流系はお手伝いします。


交流分野では人とかかわる場を自分たちの手でつくっていきます。
写真は、「他大学と合同のワークショップ」「イギリスとオーストラリアでの海外研修」
「地域での日米高校生との交流」の風景です。
自ら企画し、人と触発しあい、何かを作り上げる過程で、
一人一人が新しい意味を発見していきます。

Professor's Message

あなたが表現したいものは何ですか?自分にとって意味のあるもの、伝えたい 思いを持っている人は、それが表現できるメディアを見つけ、作り、伝えてい く中で新たな意味を見つける場にしてください。まだ自分の持っているものを見 つけていない人は、どんな小さな経験、思いでもいいので、まず表してみてくだ さい。「表現」は「表すことにより現れる」自分です。それに耳を傾けてみて 下さい。必ず何か聴こえてくるはずです。

宮田 義郎 教授

担当授業科目:表現の基礎過程、 学習支援システム・同実習、 コミュニケーションメディア、 メディア社会学(諏訪助教授と協同)
1953年岐阜生まれ。湘南の海辺で育つ。科学の道か、芸術の道か、迷いつつ早 稲田大学物理学科に入るが音楽にのめり込む。大阪大学大学院(生物工学)、 さらにカリフォルニア大学心理学科大学院で、インターフェイスや、学習理論 の研究を行い、博士号取得。ベルコア研究所およびコロラド大学の研究員とし て、学習の研究を続けた。帰国し中京大学情報科学部認知科学科へ赴任と同時 に音楽も再開。メディア科学科では念願の「科学と芸術の融合」をめざす。

諏訪 正樹 助教授

担当授業科目: ヒューマンインターフェース、 人工知能とデザイン、 協調作業の認知科学、 メディア社会学(宮田教授と協同)
1962年大阪生まれ。典型的な野球少年が高校の頃からデザインに興 味を覚える。東京大学工学部で博士号(原子力工学)を取得したが、工学的な ものの考え方に疑問を感じ、日立製作所入社後は認知科学的研究に携わる。ス タンフォード大学心理学科に客員研究員の機会を得たことを契機として、デザ イナーの創造的行動を認知科学的視点から分析し始める。その後、シドニー大 学建築デザイン学科の主任研究員就任。メディア科学科では、人間の創造性は どのように生まれるのか、それを生む日常的教育的環境とは如何なるものかを 探究する。
1999.12.22.
fmiso@sccs.chukyo-u.ac.jp