Computer Graphics
映像分野
メディア科学科映像分野について書かれています。
色情報を持つ点の集まりにすぎない
ディジタル画像も、
画像処理技術を用いれば
画像の中に含まれている様々な情報を
取り出すことができます。
また、コンピュータグラフィックスを用いれば、
ソフトウェアにより仮想的に構築された
3次元世界や、
通常は目に見えない情報を
映像として表示することができます。
映像分野ではこれらの映像技術を
自在に操り、
工業、医療、スポーツをはじめとする
あらゆる分野での
応用研究を推進できる専門家を
育成します。
上図はサッカーの実映像から、各選手の動きをもとにパスを有利に受けられる
勢力範囲を解析した結果です。下図はゴルフスウィング時の筋肉活動を計測し
た筋電情報をもとに色の違いで可視化した結果です。選手はアニメーション化
された解析結果に今まで気づかなかった自分の問題点を見つけます。
実写のCADデータを120インチの背面投影式大型スクリーンに立体視表示するこ
とにより、実際に実車を作る前に仮想の車に乗って車内空間の広さを感じたり、
走行を体験したりすることができます。高精度な立体表示技術を開発し、利用
しているため、立体表示される車内の様子は、CADデータの位置や大きさを忠
実に再現しています。
Professor's Message
人間が五感を通して外界から得る情報のうち、視覚にたよる部分は大きい。数
多くある研究分野の中でなぜ私が映像を選んだのかという理由はそこにありま
す。コンピュータの処理能力が飛躍的に向上し、3次元CGが個人レベルにまで
解放された今、需要の波が押し寄せてくることは間違いありません。しかし、
これに応えうる人材は圧倒的に不足しているのです。一人でも多くの人が映像
技術の専門家を目指してくれることを切に願っています。
長谷川 純一 教授
担当授業科目:線形代数学、線形代数学演習、解析幾何学、解析幾何学演習、
画像処理、パターン認識
1951年群馬県館林生まれ。神奈川県厚木高校から名古屋大学へ進み、1979年名
古屋大学大学院工学研究科博士課程修了。工学博士。名古屋大学工学部助手、
講師を経て、1987年中京大学に移る。1992年から情報科部教授、現在に至る。
画像処理、パターン認識、コンピュータビジョンの基礎と応用に関する研究に
従事。最近では、「3次元医用画像の自動診断システム」「スポーツ映像を用
いたチームワーク解析システム」などの開発を行なっている。
宮崎 慎也 助教授
担当授業科目:計算機リテラシー1、コンピュータグラフィックス、CGシミュ
レーション、仮想環境構築法、コンピュータビジョン
1966年名古屋生まれ。地元の県立旭丘高校を卒業後、名古屋大学で大学院まで
進み博士(工学)の学位を取得。大学院在学中に本学情報科学部助手に就任、
現在に至る。「折り紙シミュレータ」、「弾性物体操作シミュレータ」等、プ
ログラムで記述された仮想の物体をコンピュータグラフィックスの映像を通し
て対話的に操作するインタフェース環境を構築するのが主な研究テーマであ
る。他にニューラルネットワークを利用した画像処理、バーチャルリアリティ
技術の産業応用なども手がけている。
山田 雅之 講師
担当授業科目:グラフィックスプログラミング、プログラミング基礎2、CG
レンダリング、人工現実感
1968年生まれ。1994年に名古屋工業大学大学院修了後、本学情報科学部助手
に就任、現在に至る。工学博士。「あやとりシミュレータ」、「編み物支援シ
ステム」と、一見遊びと思える研究も実は高度な人工知能理論の上に成り立っ
ている。コンピュータグラフィックスと人工知能という全く異なる専門分野をつなぐ
、正に夢の架け橋を演じている。
瀧 剛志 助手
担当授業科目:計算機リテラシー1
1971年静岡県静岡市生まれ。付属校である中京高校から本学情報科学部に第一期
生として入学し、その後、同大学院に進学。1999年に情報認知科学研究科博士
課程を修了後、本学情報科学部助手に就任、現在に至る。情報科学博士。画像
処理やコンピュータビジョンなどの映像処理技術を駆使し、集団の動きを解析
することに興味を持つ。現在、チームスポーツのゲーム分析とその効果的な表
示方法に関する研究に従事。
1999.12.22.
fmiso@sccs.chukyo-u.ac.jp