第1話 出発です!

8月26日、ついにこの日が来てしまいました。 この夏最大のイベント、『ゼミ合宿!』です。 空は今のところなんとか晴れている、という感じ。 磯ゼミには自称雨男のT氏がいるのですが 自分でいうくらいだから相当すごいのでしょう。この先非常に不安です。

午前9時40分、浄水駅を出るとすでに吉崎さんが車検のとおりそうも無いスターレット柿本改を停めて待ってました。
吉崎さんは私に「スズキアミスズキアミ!」とかたことの日本語で話しかけてきます。 そうだった、忘れてた。私は今日のために、 前日レジュメそっちのけで鈴木あみのCDを作ってきたのでした。 CDをセットして吉崎CAR発進!

前日、私はCDを作っていたためレジュメを人数分コピーしていなかったので、大学へ行く途中のミニストップに寄ってもらいました。
とりあえず1ページ目をコピー機に入れてスタートボタンを押す。機械の横のところから1枚でてきた。しかし、何か違う。どこか違う。手にとってみてやっとわかった。紙の端のほうが切れて写ってない!なぜだ!よく見ると出てきた紙はB4だった。しかし、それだけでは終わらなかった!コピー機からは、2枚目、3枚目とどんどん出てくるではないか!自分ではもうどうにも手におえません。8枚の紙くずを排出したところでコピー機はやっと止まってくれました。オールクリアボタンを押さなかったのが原因だと思うのですが、B4になってしまったのはなぜでしょう。誰かの陰謀としか思えません。
なんとかコピーは終了したが予定外の80円出費で朝っぱらからかなりへこんでしまいました。
とそこに、「おっす」という声が。吉崎さんと自分が顔を声のほうに向けるとそこには多湖っちが。何か食料を買っているようです。この男今日はテニスラケットとゴルフクラブまで持参してきたそうです。なんだかんだ言って結構ノリ気のご様子。
吉崎さんと俺が車に戻りミニストップを出ようとした頃、多湖っちも自分の車に戻っていきました。

吉崎さんは集合時刻の10時に間に合わないので焦っているよう。しかし、私は思いました。この磯ゼミ、約半年経つが1度だって集合時刻に全員揃ったためしがないじゃないか。
そんなこんなで集合場所の学生駐車場に到着しました。 そこにはすでに磯先生が。だが磯先生しかいません。 先生は他の人が誰も来ないので少し気が立っている様です。 少しすると駐車場の向こうのほうに尾形さんの姿が見えます。 3号館の方からは寺本&中村君コンビが歩いてきます。 寺本氏に、永井君が来れないということを聞いた。 多湖っちも到着したのであとは寺崎葵氏だけ。 前日までに必死に説得を試みていたが無駄だったようです。 電話を掛けてもつながらない。彼は切り捨てられることになりました。

車は3台に分乗して行くことになりました。吉崎さんの車検のとおりそうのないスターレットには私が乗りました。
磯先生の愛車レガシィには寺本&中村君コンビが乗車しました。磯先生の車はカーナビ&無線機装備で非常に頼もしいです。 どこに行っても絶対迷わないでしょう。車の天井からはアンテナらしき物が天をも貫くかのごとく垂直に立っています。 雨男T君のせいで雷雨になっても避雷針になってくれるに違いありません。 トランクからも多くのアンテナが見つかっており、ある意味車検か検問に引っかかりそうです。
最後に、一番まともそうな多湖っちのカローラワゴンには尾形君が乗り込みました。しかしこの車も、後から聞いた話では、高速でタイヤがブレたそうなので結構ヤバいんじゃないの?。

さあ、いよいよ蓼科へ向けて出発です。どこからか「バトル!」という声もあがり、これでこそゼミ!って感じに盛り上がってきました。
経路としては国道153号で飯田まで行き、そこから中央道を使います。途中駒ヶ岳SA諏訪湖SAに寄り、諏訪ICで降りた後は…、この時点ではまだ分かりませんでした。無敵の『磯レガ』がいれば問題ないでしょう!
飯田まで153なんて!と思う人がいるかもしれません。しかし『合理的に!』をテーマとしている私達としては時間だけでなくお金も合理的に使わなければなりません。それを考慮したうえでの磯先生の素晴らしいコーディネートであります、たぶん。決してみんな金が無いだからではありませんよ。

準備でき次第出発です。まず1番手はもちろん磯レガ…ではなく多湖っちのカロゴンでした。続いて我らが吉崎のスターレット。ターボを効かせて多湖っちをあおります。そして私達の後ろには磯レガ…と思ったら、何と!まだ寺本氏が荷物を積んでるではありませんか!なんてトロいんだ!これだから梅が丘は…。
こうして楽しい楽しい合宿は始まりました。

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