・面接で体験したこと(1)

 まず、普通の企業は2回面接がある。最初は人事。次が役員。ただ、部長クラスが同席する場合が多い。どちらかというと、対面する人が違うと認識するより、話の内容が違うと思ったほうがいいみたい。面接が23回と続いていくと、どんどん会話の内容が深くなっていく。人事面接では主に、お約束とされている質問ばかり。「志望動機」「自己アピール」「あなたの長所と短所」など。質問項目の数自体が多く、広く浅く聞かれる。逆に2回目以降の面接では一つの質問で30分が終わる時もある。一つの話題からじわじわと広げられ、深く深くさらに広く。実に厄介。

 たまに圧迫面接という言葉を聞くが、私は体験したとこがない。ただ、逆圧迫はあるらしい。どこかであったと聞いた。でも強気でいっても通ることがあるらしい。これもどこかで聞いた。

 時々、雰囲気をみて情報を引き出そうと試みたことがある。いろいろと教えてくれる中、どこも共通しているのが「ありのままの話が聞きたい」ということだった。偽りのない正直な姿を見たいらしい。そして嘘をつけばかなりの確率でバレる。向こうもプロということだ。

 また、全てではないが、一部の企業では内々定後に今までの選考の情報をフィードバックしてくれるところもある。それを利用して自分の姿を見ることも可能だが、選考を通らなければならない必要がある。私自身が今までどう評価されたのかを聞かされたとき、思わず苦笑いをしてしまった。弱点を隠しながらやっていたのに、完全に見透かされていたのだ。やっぱり亀の甲より年の功なんですね。