・面接で体験したこと(2

 ある独立系IT企業でこういう質問をされたことがある。「IT業界の3Kについてどう思われますか?」と。

 正直、向こうからこの話を持ちかけられるとは思ってもいなかった。では、向こうは一体どういう考えで聞いたのだろうか。「3Kなど全く気にしません。つらくとも私は頑張ります」と言えば、高評価がもらえるのだろうか。

 

 面接には正解など存在しないとよく言われる。しかし、質問に対して明らかに言ってはならないことだってある。それらを避けながら受け答えをしていくと、無難面接ができる。

 ただ、後からじっくりと考えると、面接官は今質問して得た内容よりも、他の質問で得た内容を利用しているように思える。つまり、わかりやすく説明すると、「私は常に冷静でいることができ、何事にも動じません」と自己アピールしたとする。しかしその後で、3つの質問が同時に来て「すみません。3つ目の質問を忘れてしまいました」と答えてしまった。この時点で、少なくともこの新卒はこのような面接の場面では冷静になれていないことが分かってしまう。

 上の例は少しオーバーかもしれませんが、私が言いたいことはつまり『自分の言ったことに責任を持つこと』なのです。これは普段の自分をありのままに言うか、よっぽと練習を積むかではないと出来ないこと。ハッタリも、通用しなければ意味がありませんから。